「グリーフケア・カウンセラー」養成講座
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★概要
この講座は、遺族のグリーフをケアできるカウンセラーを養成するものです。
遺族となった際、殆どの方が、生きる意味や、生きる力の全てを失ったように感じる場面があると思います。
故人が荼毘にふされたあと、一部の学者が言う「あの世は存在せず、肉体の消滅と共に、脳にあった意識も記憶も消えてしまう」というのなら、残された遺族には何の希望があるのでしょう?
もう「二度と故人と会えない」というのなら、遺族の生きる希望はどこにあるのでしょうか?
この講座では、エリザベス・キューブラー・ロス博士の提唱する、「あの世は存在する」と言う死生観をベースに、グリーフケアを構築しています。
昨今は、キューブラー・ロス博士の臨床データを起源として「あの世」の存在が問われるようになりました。
また、脳生理学者の博士や、脳外科医のドクターまでもが、臨死体験をするようになり、全世界の臨死体験者は、1993年の調査段階で六千万人に及びます。
その症例を元に科学が「あの世」を解明するには至っていませんが、『科学で否定している事と、科学で解明できてない事』とを区別して考えるべきです。
ガリレオは当時の科学界から批判されても「それでも地球は回っている」と貫いた結果、今では科学が追いついて、ガリレオの説が正しく解明できました。
キューブラー・ロス博士は「あの世は存在する」と表現して医学界から批判を浴びますが、同時に、肉体を離れて素晴らしい愛に満たされる場所に帰る体験をする臨死体験者は増え続けてます。
仮に、あの世がないとするなら、沖縄のユタや神人や、青森のイタコや、故人の言葉を告げる仕事の方々は、誰と話しているのでしょう?
遺族にとっては、科学で「故人は肉体を脱いであの世に行きました」と言われれば、とても安心すると思います。
しかし、科学で保証してくれないと、遺族は安心できないのでしょうか?
そうではない筈です。
科学で証明されるのに時間がかかるのであれば、それまでは、実証例やご自身の感覚で、肉体を脱いだ故人との「新しい繋がり」を感じることで、「新しい生活」に向かってゆけます。
遺族として残された人生を全うして、やがて「あの世」に戻る時、先に戻っていた故人が、あの世の「入り口」で待っててくれてるとしたらどうでしょうか?
それこそが、遺族にとっての生きる希望なのではないでしょうか?
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★目的
オリジナル内容であり、サイエンスで証明できない部分もあるが、
目的として、遺族のグリーフ(悲嘆=嘆き悲しむ気持ち)が緩和されるなら、
それで良しとする。
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★回数/料金
連続3日間の講座(6時間×3日間)で、毎日、10 時~17 時の開催です。
受講料は6万円となります。
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★内容
(1)グリーフ傾聴:
心理学としての傾聴と、遺族心理を理解し、本質的なグリーフ傾聴を修得する。
グリーフ傾聴はカウンセラになる為の必須スキル。
メンタルケアセラピストのスキルでもあり、受け止める器が大きくなる。
(2)死生観:
故人は居なくなったわけではなく、肉体を脱いだだけで、意識は存在し続けると説くキューブラロス博士の理論を学ぶ。
(3)新しい愛着:
肉体を脱いだ故人との関わりを、遺族が再構築することにより、心のバランスを取って人生を続けることの価値を学ぶ。
(4)感情処理:
寂しさや悲しみは、時折、突発的な荒波のようにやってくる。
その荒い感情を自分で消す手法をお伝えすることで、心の負のスパイラルに落ちないメソッドを修得する。
(5)メメントワーク:
故人の遺品を前向きに整理をすることで、遺族が本質的に次の人生に進んでゆく手法を修得する。
(6)一般グリーフ理論:
これまで研究されているフリーフ理論から、実践に役立つ内容をお伝えしてゆく。
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(1)グリーフ傾聴
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(2)死生観
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(3)新しい愛着
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(4)感情処理
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(5)メメントワーク(遺品整理作業)
通常の断捨離は、「自分の主観+今という時間」を優先して、必要かどうかを選別する方法論。
それに対して、メメントワークは、「故人の想い+遺族の想い」を尊重して、大切な遺品を最小限に残す方法論。
基本的な感覚は、まだ遺族が使っているような日常の道具などは遺品とは呼ばず、誰も使わないものを遺品と呼ぶ。
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まず、故人の気持ちを感じながら、或いは、故人だったらという気持ちで、遺品を「捨てるか残すか」を選別する。
故人は、この遺品をどうして欲しいと言っているのか、或いは、この遺品をどうして欲しいと言っているように感じるか?
ひょっとすると、多くのモノについて、故人は「全部捨てていいよ」という気持ちかも知れません。
また、特定のモノについて、故人は「コレは●●さんに差し上げて」という気持ちかも知れません。
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今度は、故人が処分すること決めたモノ、或いは、決めているように感じるモノについて、遺族である自分の気持ちを感じてみる。
それは「大切な遺品」と呼べるモノなのか、「執着によって」手放せないモノなのか、自分の心に聞いて最終選別の決定をする。
故人の存在を感じる「大切な遺品」は捨てない方が良いです。
場合により、「故人と自分の繋がりを強烈に感じる遺品」を見つけたら、それ以外の全てを捨てて良いとさえ思うかも知れません。
逆に、「執着品」は次のステップに進む重石になり、それを故人は願っていません。
遺族を見守っている故人は、遺族に対して、やがて再会の時まで、残された人生を軽やかに楽しく過ごして欲しいと願っています。
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そして、「最終選別の決定」を故人に尊重してもらい、或いは、きっと尊重してくれると信じて、処分作業に入ります。
例えば、衣服であれば、故人と自分の合意の取れた捨てるべき全ての服を、床一面やベッド一面に見えるように並べる。
全ての服に対して感謝の気持ちで、唄やギターや言葉がけをして、旅立ちのセレモニーをする。
処分するモノにも、ちゃんと感謝をお返ししてから旅立って頂く事が大切です。
それをしないと、仲良しに「さよなら」言わないで引っ越してしまった感覚になると思います。
その後、「PCデスクトップのゴミ箱」のように、一旦、ダンボール等の大きな箱に全ての服を入れて、数日、寝かす。
途中で淋しさや喪失感が産まれたら、箱から出して眺めてから、ゼロリセットで苦しい感情を消す。
大丈夫になったら、小出しに数枚を、故人に「これ捨てるよ!」と声かける。
故人が「いいよ!」と言ってくれたり、或いは、言ってくれているように感じたなら、本当のゴミ袋に捨てる。
そして、メメントワークとして手をつける順番は、通常の断捨離の方法論を用いて、進んでいる感覚が見えやすい下記の順番を推奨します。
★①衣類 → ②本 → ③書類 → ④小物 → ⑤思い出の品
なるべく、「悲しい気持ち」に触れにくいモノを優先するという順番を選びます。
また、見えている遺品で、あまり感情が出ずに捨てられるものがあるなら、どんどん手放してゆく。
このメメントワーク期間においては、常に、大きな箱と本当のゴミ袋をスタンバイの状態にしておくと、選別・整理がとてもスムーズになります。
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途中で悲しい気持ちに触れると作業が停まりますが、それでも良いので、その場合は、十分に悲しい気持ちを感じてから、ゼロリセットで感情を消して下さい。
そのプロセスの全てがあなたの悲嘆を軽くしてゆくグリーフワークとなります。
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(6)一般グリーフ理論
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